牧研究室について

◆当分野の研究内容

日本では近い将来、南海トラフの巨大地震・首都直下地震といった、東日本大震災を超える規模の巨大災害に見舞われることが予想されています。災害にしばしば見舞われる日本は、災害とともに生きていく都市、建築をつくってきました。技術的な観点だけでなく、歴史的・文化的視点もふまえ、巨大災害をどのように乗り越えるのかについて考えたいと思います。具体的な研究テーマは以下の通りです。

  1. 災害から地域をどのように再建するのか、災害にどのように備えるのか。
  2. 災害は都市・建築にどのような影響をあたえてきた・いるのか。
  3. 災害時の仮設建築、都市空間をデザインする。

また、大・巨大地震の揺れの生成メカニズムを調べる理学的研究もしています。都市の広がる平野や盆地は、地震の揺れを増幅する柔らかい堆積層が厚く積み重なった地盤であり、地震動被害の発生する危険も高い場所です。平野や盆地の地震応答や大・巨大地震の震源像を研究し、将来の大・巨大地震時の揺れの予測に役立てています。